ダンナさん的には 都心の賃貸物件に10数万円払うんだったら ローンを組んで ちょっと場所は辺鄙になるけど、月10万円以下の支払いで 広い持ち家。マンションを買ったほうがいいって考えたみたいだ。
ある日、マンション見に行かない?
ひょっとして買えるかも。
と言われ。
わたしは当時、賛成でも、反対でもなく、病気でボーッとしていたのであまり自分の意見とか沸いてこなかった。ぜんぶおまかせだった。
ダンナさんは、とある企業の契約社員。非正規雇用なので銀行の審査が降りると思っていなかったんだけど、いろいろ重なって支払い能力があると判断されたらしく、マイホームが現実に。かなりびっくりした。
考えたこともなかった マイホーム。
びっくりして 舞い上がって 契約した感じ。
あと親が今後の生活を心配して頭金を少し出してくれたりした。
35年ローン。毎年、固定資産税。修繕費や管理費などの支払いもある。自動車もないと不便だから買う。その経費もあるしね。一概に都心の賃貸に住むよりも安いと言えない気がするのだけど、でも買ってしまったから後戻りはできない。
ダンナさんは兼業バンドマン。主に練習しているのは吉祥寺周辺、バンドのメンバーのひともその近辺。みんな 自転車で通える距離に住んでいるので、埼玉県との境目にある東久留米市なんて別世界。
一度、電車とバスを乗り継いで来てくれたけど、すごく大変だったみたいで、なんでこんなところに家買うんだよ〜 と文句タラタラだった。
なので、さいきんは、どうしてもうちで音楽作業したいときは、ダンナさんが自動車で、メンバーのひとを吉祥寺まで行き帰り送り迎えをしてようやくバンド活動が成り立ってる感じ。
マンション自体は広くて管理が行き届いていて、住み心地はいいのだけど、東久留米市に華やかさがないのがつまらない。あまり美味しい飲食店もないし。垢抜けないというか。なんにしても、つまらない。
スーパーは都心に比べて広くて買い物しやすいけど。
東久留米に引越しする前までは、杉並区のJR 荻窪駅が最寄りだったせいもあって、都会に出るのがすごい億劫に感じる、渋谷や新宿や吉祥寺が遠く、当たり前じゃなくなった。パートにしたのも都内に通勤するのがめんどくさいっていうのもあったよな。
脱都会。かといって自然豊でもなくて。
ここで子育てするのか〜 と憂鬱になったりする。
むかし住んでいた小金井の大きな公園を赤ん坊とお散歩したり、ベビー用品を吉祥寺のオシャレなお店で見たりしたいなー と夢想する。ないものねだり。
東久留米で幸せな子育てできるといいのだけど。どうなることやら。
引越してきた当時、リノベーションしたキッチンの様子。