Nilnilolio

たぶん軽度の統合失調症の子持ちの写真日記です。

(幻聴)舞城王太郎に正体を明かされる(幻聴)

なんでこんな変な病気になったのか。

 

でも、とある人を好きになったときに

ああなんかわたしこの人との関係が破綻したらどこか壊れてしまうかもな。みたいな 予感が かすかにあったのだ。なんでなのかよくわからない。それだけ相手に対しての気持ちが強かったのかなあ〜 よくわからない。

 

わたしはダンナさんと結婚するまで7、8年ぐらい付き合っていたんだけど、途中、既婚者の会社の上司を好きになってしまった。

 

課長さんである。

課長さんもわたしにたぶん気はあったと思う。食事に連れてってくれたり、関係を持とうと誘われたりはあったんだけど、

 

わたしは課長さんの奥さんを知っていたし、当時勤めていた会社でかなり貢献していた方だったので そんなことしたらクビになるなという予感。

 

あと 課長さんってなんか馬鹿正直な性格だったので 万が一バレたら 慰謝料が怖いな 払えないな と思い。

 

関係を持つことは躊躇していた。

失うものがでかすぎるなあ と。

 

だから ダンナさんとの関係はそのままで 課長さんのことは好きだけど あまり気持ちを表に出さないで、気持ちを否定して、毎日を過ごしていた。

 

ただ ブログやツイッターにはいろいろ書いていたよな。気持ちが高ぶってしょうがなかったから。不倫なんてと怒る人もいたし、その状況を面白がる人もいたような気がする。ネット民の反応はさまざまだった。

 

でも、さいごは奥さんがわたしと課長さんの関係で気を悪くして、社長と結託したかなにかで 会社に居づらくなってしまった。

 

肉体関係があったわけじゃないのに、なんで会社辞めなきゃいけないんだろうと納得できなかったんだけど、会社からのプレッシャーは日に日に強くなる。

 

ある日、なにがあったのが最初わたしを庇ってくれていた課長さんがそっぽを向いた時があって、ああわたしはもうダメだと思った 会社辞めてくれみたいな 空気を出されてしまったから。

 

その事実に直面した日。

家に帰って、うずくまっていたら、耳に奥にへんな違和感が。 調子悪いとダンナさんに訴えたりしたんだけど、そうなの?っていう感じで

 

どこかに出かけてしまった。

 

しばらくすると 頭の中にへんな痺れというか 電気が走ったような感覚がして、幻聴が聞こえるようになった。

 

とつぜん課長さんの声が頭の中に聞こえるように、

 

おれじつは舞城王太郎なんだよ。

舞城王太郎の正体 俺なんだよ。

いま俺 吉祥寺の自宅にいるんだけど、声をテレパシーで とばしてるんだよ。

すごいだろ。

 

というもの。

かなり唐突で荒唐無稽。

 

幻聴という感覚がわからないので、課長さんが目の前にいるわけじゃないのに、頭の中の課長さんと会話してしまう。外に課長さんどこにいるんですか?と探しに行ったけど、いないし、押入れにもいない。最終的にああ課長さんは舞城王太郎でエスパーでもあるのかと思い込んで、幻聴との会話を半日ぐらい楽しんでしまった。  

 

それを帰ってきて、

目撃したダンナさん。

最初 びっくりして

 

誰もいないのになに会話してるの?

 

いや でも 頭の後ろあたりから声が聞こえるの ねっ?課長さん わたしの声聞こえますよね〜 と 浮かれていたら、

 

何 言ってんだよ!!

 

でも 声がするんだよね〜 ね〜課長さん

 

ダンナさんは すごく悲しい顔で、なんだよ おまえ なんで 俺の言葉じゃなくて 姿が見えない声の言いなりなんだよ わけわかんねーよ と嘆いたと思ったら。

 

わたしの母親に電話。

いまこんな状況です。と説明。

母親、それちょっと危ない状態だから 明日 精神病院に連れて行きなさい ということに。

 

じつは母親は病識がすでにあって、とおい親戚に 統合失調症の人がいたので、ああ あの人と同じ って すぐ感づいたらしい。

 

次の日 会社を無断欠勤して 精神病院へ。

だれかのせいにしちゃいけないよ。

病気の原因は自分の中にもともとあったものだから そこにダメージをくらってしまったんだよね(器質というらしい)と 先生に説明されて ものすごく強い薬を処方されて 自宅に戻った。

 

会社は自己都合退職で辞めた。

それから一年 自宅に引きこもり、

薬があわなくて病院を変えたりして、

いまの薬に出会って 仕事復帰して でも再発したり、仕事を辞めたりを繰り返して、 スーパーのレジ打ちになって、いま妊婦さんになった。5年の月日がながれた。

 

慰謝料?金じゃないでしょ?

あなたの気持ちは?

人間 気持ちなのよ。

気持ちが大事なのよ。

 

というのは 母の言葉。

気持ちの奥深さは果てしないね。

 

しかし、母に病識があって命拾いしたな〜